建築の道を志す崇城大生向けの業界説明会が12日、同大学であった。熊本県建築協会(岩永一宏会長)と熊本県建築士事務所協会(福島正継会長)が業界の理解促進と人材確保を目的に昨年から始めたもので、2回目。学生は職業選択に役立てようと仕事内容などを熱心に聞き入っていた。
来年に就職活動を控えた工学部建築学科3年生75人が参加。▽現場監督等(RC造等建築系)▽現場監督等(戸建住宅系)▽設計(意匠・構造)▽設備(設計・施工)―の4職種毎に設定された会場に対し、学生は興味がある2職種を選択して聴講した。
質疑応答では、各会場とも入職の際に求められる人材・資質について質問が集中。業界側は「最初から技術は必要としていない。最も重要なのはコミュニケーション能力だ」(現場監督職種)、「数学や建築専門用語などの基礎知識は大学のうちに学んでほしい」(設計職種)などとアドバイスした。
建設業界への女性入職に不安を持った女子学生に対しては、女性技術者の交流会(くまもと建麗会)などを紹介し、「働きやすい環境を整えている。気負いせずに業界に飛び込んで」と話した。
設備職種では、学生からやりがいを問われ、「環境問題が密接に関わる仕事。日々進化する環境性能を探求し、社会に貢献できるところに面白さがある」と答えた。
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西日本建設新聞社