旧長崎みなとメディカルセンター跡地 病院移転 (社福)十善会 長崎市議会0可決後 基本設計業者選定 (社福)十善会(小川繁晴理事長)の旧長崎みなとメディカルセンター跡地への病院移転計画について、市との用地本契約完了後(長崎市議会9月議会の可決後)、基本設計業者の選定に入る予定であることが分かった。同法人によると、提案企業の中からプロポ等での選定を含め検討しているという。
用地については12日、市議会総務委員会にて市有となっている長崎市淵町701ノ1および梁川町672ノ1ほか5筆1万7084・46平方bの敷地と建物(全17棟、床面積合計1万2586・01平方b)を、5億5500万円で同法人へ売却する案を可決。本議会の承認を経て本契約を行う見込みとなった。
これを受け、同法人への取材を行ったところ、「すべてはこれから。用地の本契約を終えてから基本設計を発注、イメージやスケジュールを詰める方針」であり、基本設計の提案を行っている企業からプロポなどで設計業者を選定したい考えであると回答。規模としては現在の病床(長崎市籠町7ノ18、193床)と同等を考えているが、補助申請などの協議により変更の可能性もあるという。予定地に現存する施設を解体後、跡地に新施設を建設する計画で、一部報道に2008年8月ごろに新施設の着工、20年の完成を目指すと出たが、十善会奥平浩一事務局長は「あくまで希望。これから基本設計、詳細設計、補助申請や解体工事など、諸手続きを含めて一から行っていくことを考えると、ずれ込む可能性は大いにある」と話す。ただし、市との用地売買契約の中には『本契約成立の日から5年以内に指定用途に供さなければならない』との項目があり、21年までには開院する方針だ。契約書ではこのほか、『本契約成立の日から10年間は病院の用途以外に供してはならない』『長崎医療圏病院群輪番制病院の用途にも供する』などと定めている。