京都府教育委員会は15日、府立南陽高等学校(木津川市)で6年間の中高一貫教育の導入に向け検討を進める方針を明らかにした。
15日の府議会9月定例会の代表質問で小田垣勉教育長が答弁。小田垣教育長は「山城地域では、毎年多くの児童が地域外の中高一貫教育校に進学している実態がある。中高一貫教育校の設置について、このほど地元市町から要望を受けた」「学研都市の企業や研究機関、大学等と連携した教育活動に積極的に取り組んできた南陽高校に6年間の一貫した教育を導入することにより、山城地域の教育の一層の充実が期待できることから、同校での中高一貫教育の導入について検討したい」と方針を示した。
代表質問ではこのほか、道路網整備で山田啓二知事が答弁。山田知事は京都縦貫自動車道の野田川大宮道路について「ついに京丹後まで高速道路がつながる日が来た。カニ漁の解禁が11月上旬になるので、それまでに開通させることを考え、10月30日の開通に向け準備を進めている」と見通しを示した。
新名神高速道路については「これができると京丹後から木津川まで一本でつながり京都の背骨ができる」「先月ネクスコ西日本が発表した開通目標時期の見直しの中で、城陽・八幡間が発表されなかった。神戸市における橋梁の橋げた落下事故で、安全点検のために最後の工事が中断されている。予定された今年度内の開通は大変難しい状況にあるという報告を受けている。お茶の京都もあるので行楽シーズンに間に合うよう、ネクスコ西日本に強く働きかけている」と述べた。
宇治木津線(仮称)については「新名神の完成にあわせて、ぜひともルートを決めていただきたい。先日も国土交通大臣の新名神の現地視察の際に早期事業化の要望を行った。沿線市町村とも協力し、事業化に向け取り組みたい」と報告した。
主要地方道宇治木屋線については「今年度は、難所の犬打峠のトンネル事業化に向けた調査を実施している。沿線のまちづくりの取り組みを聞きながら、ルートやコスト縮減なども検討して早期の事業化を目指したい」と方針を述べた。