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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/09/15

【群馬】県中部農業事務所が本年度下期の発注概要を公表

県中部農業事務所は、下期に発注を予定する工事・業務の概要を明らかにした。工事は坂東大堰で1件、大正用水で2件の計3件を計画。いずれも指名競争入札で年内の発注を予定している。業務委託では、中部地区内を流れる用水路の耐震化に向けた調査と、赤城西部地区で行う揚水ポンプの製作、据え付けの設計をそれぞれ予定している。
坂東大堰は利根川左岸から取水し、前橋市と伊勢崎市の南西部、高崎市北東部、玉村町全域の計3741haの田畑へ水を供給するかんがい施設。同事務所では傷みが目立つ堰本体のほか、第2取水口、隧道などの補修を計画している。
これから発注する工事では、第2取水口の取水門12基を補修する。工事は指名競争入札で9月下旬の発注を予定している。
大正用水では、2期地区として用水路L2600m、排砂門8門の補修を計画。本年度は用水路の補修工事を2件、法面保護工1件の計3件を予定する。
このうち用水路の補修1件はすでに発注済み。もう1件の用水路補修(L100m)はこれから発注する。法面保護工は9月下旬に発注予定。整備面積は200uを予定している。これらはいずれも指名競争入札で発注する。
業務委託は、中部・赤城西の2地区が対象。中部地区は、本年度から事業着手した新規事業。前橋市と伊勢崎市を流れる大正用水と佐波新田用水のうち、まだ改修が決まっていない区間にある水路や水道橋を対象に調査する。宅地が近隣にある区間を中心に構造物の改修の優先度や必要性を再検討する。来年度からは、調査結果を基に改修の時期や工法など詳細を詰めていく。
赤城西部地区では、同地区へ水を供給する揚水ポンプの老朽化を受け、機械設備の更新や建屋の補修を計画。本年度は、揚水機上のポンプの製作、据え付けに関する設計委託を、10月ごろに指名競争入札で発注する見通しだ。