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北陸工業新聞社
2016/09/15

【福井】補正で継続費13億円/年縞研究展示施設整備/−県−

 福井県は9月補正予算案で、「年縞研究展示施設整備事業費」として3カ年で総額13億1449万9000円の継続費を設定した。18年度開館に向け、今年度から建設工事に着手する方針だ。
 同施設は縄文ロマンパークの川風広場に新築。基本設計によるとW造2階建てで、エントランスの左右に研究、管理両部門をそれぞれ配置(ともに平屋建て)=イメージ図。展示スペースは2階とし、1階部分はピロティ。延べ床面積としては、ピロティを除き1800平方メートル程度を見込む。
 7万年分の歴史を刻む水月湖年縞45メートルを直線的に展示するほか、環境に配慮して県産材を活用する方針。西川一誠知事は9月議会の提案理由説明で、「世界的な自然環境のシンボルとして、また、教育観光の拠点として活用する」と言及した。
 継続費の年割額は今年度が9885万6000円、17年度が6億1762万3000円、18年度が5億9802万円。建設、展示両工事および施工監理に充当する。
 今年度は建設工事のみの発注とし、展示は来年度以降を予定。また、建屋は3棟で構成されるため、建設工事に関しては、棟ごとに発注の可能性が大きそうだ。
 実施設計は、建築を内藤廣建築設計事務所、展示を乃村工藝社が担当。

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