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建通新聞社四国
2016/09/13

【高知】四国横断道「佐賀〜四万十」 新規事業化に前進

 四国地方整備局は8日、四国横断自動車道「佐賀〜四万十」間の新規事業採択に向け、都市計画事業者素案を高知県に提出した。これに基づき県は、都市計画案の作成に着手する。都市計画決定には半年から1年程度が見込まれているが、新規事業化へ大きな一歩が踏み出された。
 四国横断自動車道「佐賀〜四万十」の路線計画案によると、道の駅なぶら土佐佐賀より少し高知寄りの佐賀インターチェンジ(IC・仮称)を起点に、四万十市右山の中村ICを終点とする延長約22`、全幅12bの2車線道路で、設計速度は80`、道路規格第1種第3級の自動車専用道路。途中フル規格の上川口IC(仮称)と大方IC(仮称)、高知方面のハーフインターとなる古津賀IC(仮称)を建設する予定。トンネルや橋梁などの構造物については、都市計画案が作成された段階で公表される。
 新規事業化に必要な都市計画決定に向け県は、公聴会や説明会などで住民からの意見を求め、地元市町からの意見も聴取し案を作成する。その後、案の縦覧を経て高知県都市計画審議会に諮り、都市計画の決定を目指す。
 
 尾ア正直知事のコメント
 県としては、沿線の四万十市や黒潮町と連携しながら、新規事業採択に必要な都市計画決定の手続きが着実かつ円滑に進むよう努力する。現在、西部地域では2018年度に開通が予定されている片坂バイパスや窪川佐賀道路の整備が着実に進められており、さらに佐賀〜四万十間が整備されることにより、これまで以上に産業振興や防災など、さまざまな面で非常に大きな効果がもたらされる。このため、この区間の早期の新規事業採択はもとより、四国8の字ネットワーク全体の早期整備に向け、国にミッシングリンク解消の必要性を訴えながら、引き続き全力で取り組む。

提供:建通新聞社