愛知県東三河建設事務所は、三河湾沿岸の田原市福江地区で高潮対策を計画しており、2016年度事業で樋門の改築設計を進めている。樋門に接続する堤防改良とともに概算事業費10億円を投入、大規模災害に備える。先行する樋門改築の詳細を詰め、早ければ17年度の工事着手を目指す。
同計画は、田原市向山町地先の福江港海岸の既設樋門1基に対するもので、扉体や開閉装置を含め全体を改築する。過年度に調査した結果、耐震対策が必要と判断。耐震性を強化するとともに、施設を一新する。
福江港海岸高潮対策事業は、大規模災害対策として同樋門と接続する堤防改良事業を併せて進める計画。堤防延長1390bに対して、鋼矢板などにより補強、耐震強化を図る。同事務所では当面、15年度事業からの5カ年計画で進めており、事業費は約10億円を見込んでいる。
今後は、樋門の改築を先行して進める計画で、17年度事業での工事着手に向け予算化を図る。新樋門完成後、堤防改良に着手する計画だ。
樋門の改築設計は、東京建設コンサルタント中部支社(名古屋市中区)が担当、17年2月28日までに詳細をまとめる。
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建通新聞社