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北海道建設新聞社
2016/09/06

事業者公募を17年9月開始 国立劇場大規模改修

 日本芸術文化振興会は、PFI方式による国立劇場などの大規模改修について、2017年4月に実施方針を公表する方針。施設の設計・工事・運営を担うPFI事業者については、同年9月に選定手続きを開始し、18年4月に決定・公表する考えでいる。また、9月5日には、PFI事業に関するコンサルタント業務の委託に向けた公募型プロポーザルの手続きを開始。実施方針の策定作業などを進める。
 同事業は、千代田区隼町にある国立劇場などの大規模改修をPFI方式を導入して行うもの。国立劇場本館(延べ床面積2万6567平方b)▽国立演芸資料館(延べ床面積2441平方b)▽事務所別館(延べ床面積473平方b)▽事務棟(延べ床面積2501平方b)▽伝統芸能情報館(延べ床面積2589平方b)―など総延べ床面積3万5563平方bを対象とする。
 15年度にまとめた基本計画によると、国立劇場本館の大・小劇場部分や事務棟、伝統芸能情報館を全面改修し、その他の建物などは全て解体。その上で、国立劇場本館の西側〜北側へ地下4階地上6階建ての新棟を増築することになっている。事業後の総延べ床面積は5万平方b程度。
 事業方式は、建設・資金調達を民間が担い、完成後は所有権を公共に移転する「BTO」と、既存改修を行うため「RO」を組み合わせた形を取る。事業期間は21年間を見込み、18〜20年度を設計期間、21〜23年度を工事期間に当てる方針だ。
 今回、委託手続きを開始したコンサルタント業務では、振興会への助言・提言、関連書類の作成支援などを行う。具体的には、PFI事業者が提供すべきサービスの内容や水準など事業概要や実施方針の作成支援、大規模改修の技術的な検討などを行う。履行期限は17年3月31日。
提供/建通新聞社