学校法人金沢工業大学(野々市市扇が丘、泉屋利郎理事長)は、白山市の旧かんぽの郷白山尾口を活用して計画している金沢工業高等専門学校(金沢市久安)の学園研修施設となる「金沢工大学園 白山キャンパス建設工事」で、施工者選定にあたり、10月17日に入開札を行う。
白山キャンパスは校舎棟を含む5棟ほかを新築するもので、延べ床面積の合計は1万5496・24平方メートルとなる。このほか、既存施設(旧かんぽの郷白山尾口)の改修工事および屋外附帯工事も実施する。
場所は白山市瀬戸チ10―1他で、敷地面積は6万7863・22平方メートル。工期は2018(平成30)年1月末を予定し、同年4月からの供用を開始する。設計は五井建築研究所(金沢市問屋町)。
新キャンパスは金沢高専の1、2年生約180人を対象とする全寮制となり、白山の豊かな自然の下、学生と教員が寝食をともにしながら、思いやりの心、リーダーシップ、アイデンティティを育む「ラーニング・コミュニティー」を実践。小水力発電やバイオマス発電、植物工場といった地域の生きた課題に取り組み、持続可能な発展を目的にした「共同と共創」によるプロジェクトを立ち上げていく。
金沢高専では15歳から大学院修了までのグローバルイノベーターに向けた一貫教育を目指し、1、2年次を白山キャンパスで、3年次は全員がニュージーランド留学、高専4、5年次および大学3年次は扇が丘キャンパス、大学4年次および大学院の2年間をやつかほリサーチキャンパスと、年次ごとに最適な学習環境で最大の成果を生む。