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　国の補助金による県営土地改良事業計画で「飛騨西部地区」（農業用用排水施設・農道・農地防災）が新たに採択された。このうち中山間地域農業用用排水施設整備には、２０１６年度から21年度までの５カ年で総額３億９２３９万円余りを充当し整備を進めていく。中山間地域の飛騨市古川町や宮川町、川合町の農業用用排水施設68・8�fを対象に老朽化した各施設の整備を行う。２０１６年度は飛騨農林事務所が対象となる施設の整備に向けた測量や設計などを委託し、17年度以降順次工事に入る計画。
　用水施設は、各ほ場へ用水を供給している幹線用水路。飛騨西部地区では、施設の老朽化が著しく漏水や構造の変状、分水機能の劣化などにより、用水供給に支障を来している。
　また、排水施設においても断面が狭く流下能力不足や排水路の荒廃で周辺地が浸食されている箇所もある。
　これらの施設を改修することで、安定した用水の供給量確保や農地、道路宅地への被害などを防止し、安定した農営と良好な農地の確保を目指す。　対象となるのは飛騨市の古川町、宮川町、河合町の３地区。用水路関連整備は、井堰（せき）３カ所で谷岸浸食や取水不良・老朽化に対する工事を、用水路は９カ所で老朽化による漏水などの工事を行う。排水施設２カ所では、老朽による排水機能不全を改修する。
　16年度は各施設の測量や詳細設計などの業務を委託する予定だが、玄ノ子用水路は一部工事を発注する予定だ。
　各施設の整備詳細は次の通り（�@取水河川、排水は排水本川�A延長など�B想定工事内容）。
<用水路>
　▽石ケ坪�@湯峰川�A１カ所�B大型ブロック積、練石積、頭首工一式
　▽黒内�@黒内川�A５６５�b�Bベンチフリューム（ＢＦ）―４００�_、横断管渠口径４００�_、用水路―各筆分水工６カ所、用水減勢各筆取水工10カ所、鉄筋コンクリートＵ型ぶた54枚、台付管―升工４カ所
　▽谷�@殿川�A３０６�b�BＢＦ―３００�_、横断管渠口径３００�_、横断管渠工一式、各筆分水工一式、ふた設置工一式、集水升３カ所
　▽杉崎�@大久古用水�A５２８�b�B内面補修工幅員５５０〜７７０�_、現場打ち水路７００×７００�_、集水升２カ所など
　▽数河（すごう）�@菅沼谷�A１８２０�bほかゲート補修�B高密度ポリエチレン波状管口径３００〜５００�_、塩ビ管口径２５０�_、分水工、落差工、接続升工、渓流横断工、取水頭首工（ゲート補修一式）、用水路呑口頭首工ゲート補修一式、温水プール排砂吐工ゲート補修一式、排泥工、サイホン工
　▽玄ノ子�@荒城川�A67�b�Bゲート・ゲートピア・魚道・取水ゲート補修、現場打ち水路７５０〜１９００�_
　▽大沢�@大谷川�A７４５�b�B管渠工（ポリエチレン管口径２５０�_）、ブロック積、取水床固、余水吐導水路、枕砂升など一式
　▽さわだ１〜３号�@八千ケ谷�A４１６�b�B現場打ち水路Ｂ３００�_×Ｈ４３０×３００�_、横断管渠口径３００�_
　▽下水路（したすいろ）�@二ツ星谷�A１カ所�B取水工一式
　▽下稲越―�@稲越川�A１カ所�B導水路、沈砂升工など一式
<排水路>
　▽小中島（自然排水）�@宮川�A４４２�b�BＵ４５０×４５０�_、横断管渠口径６００�_
　▽さわだ（自然排水）―�@宮川�A１４３�b�B減勢工などＰＵ１　３００×３００�_

提供／建通新聞社