福島建設工業新聞社
2016/09/06
【福島】Jヴィレッジ/新宿泊棟は安藤ハザマ
県電源地域振興財団は、デザインビルド(DB)方式で公募型プロポーザル手続きを進めていたJヴィレッジ新宿泊棟新営工事を、安藤・間東北支店と19億2600万円(消費税別)で随意契約した。同財団が5日発表した。
新宿泊棟は、Jヴィレッジの復興・再整備事業の一環で、既存センター棟Bブロック西側に新築する。規模はS造8階建て延べ5343・21平方b。新生Jヴィレッジの収益の柱となる機能性、快適性、安全性を備えたハイクラスの宿泊施設を目指して、1階に国際会議や講演会等に対応したコンベンションホール、2〜7階に客室(120室程度)を設ける。基本設計は梓設計。
復興のシンボルとして早期完成が期待される施設の特性を踏まえ、同じく新設する全天候型サッカー練習場と新宿泊棟の発注方式には、工期短縮やコスト縮減などの効果が見込まれるDB方式を採用。新宿泊棟は施設所有者の同財団、サッカー練習場は県が公募型プロポーザルで発注手続きを行ったが、新宿泊棟は金額で折り合わず中止。参加要件を緩和するとともに、コンベンションホールの規模縮小や提案上限価格の引き上げなど設計を見直して再公告していた。
プロポーザルでは、参加表明した2者のうち1者が辞退し、同社のみが技術提案書を提出。提案内容の妥当性等を審査選定した。
契約は8月30日付。実施設計と施工(設備・一部外構一括)、東京電力が行う既存施設原状回復工事の取り合い部の設計・施工を行う。履行期間は実施設計が29年4月30日、施工は30年7月20日まで。楢葉町大字山田岡字美シ森地内。
サッカー練習場は、前田建設・佐藤総合特定建設工事共同企業体の設計施工。