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建通新聞社(中部)
2016/09/14

【三重】多気町にバイオ燃料研究施設建設へ ユーグレナ

ミドリムシなどの微細藻類関連事業を展開するユーグレナ(東京都港区芝5ノ33ノ1)は、多気町にある中部プラントサービス(名古屋市熱田区五本松町11ノ22)の木質バイオマス発電所の隣接地にバイオ燃料の研究施設「藻類エネルギー研究所」を建設する。詳細な計画や施工者の選定はこれから詰めるものの、9月中にも実証実験用の培養プールの整備に着手したい考えだ。
 建設地は三重県多気町西山649ノ17。工業団地「クリスタルタウン工業ゾーン」の一画で、隣接地では中部電力のグループ会社である中部プラントサービスが木質チップを燃料とする6000`h規模の木質バイオマス発電所「多気バイオパワー」」を運営している。
 微細藻類の培養プールなどには、この発電所から排出される排ガスや排水、排熱などを培養に必要な二酸化炭素源やエネルギーとして活用。生産の低コスト化を図るとともに、大規模生産技術の確立を目指す。
 当面は、計70平方b程度の実証実験用プールを整備し、早ければ10月から検証を開始したい考え。その後、検証結果を踏まえて培養プールをスケールアップし、2018年には総面積3000平方bを超える国内最大級の燃料用微細藻類培養プールを整備する考えだ。
 同研究施設の建設には、ユーグレナが16年5月に採択された経済産業省資源エネルギー庁の「微細藻類燃料生産実証事業費補助金」を活用。バイオ燃料用藻類生産実証プロジェクトとして、中部プラントサービスのほか、三重県と多気町も協力協定を結んでいる。

提供:建通新聞社