高知市は1日、一般会計に12億8300万円を追加する9月補正予算案を発表した。補正後の累計は1566億2900万円。また大津配水池を耐震化するため、水道事業会計で6700万円を計上し、2018年度までの継続費5億5300万円を設定している。9月定例議会の会期は8〜28日。
主な事業では、市単土地改良に2000万円、豪雨時の浸水被害を防止するため針木川水路を改修する。漁業共同利用施設解体には3300万円、老朽化が進む浦戸地区の荷さばき施設を解体する。
来年開幕する「志国高知 幕末維新博」に向け、龍馬の生まれたまち記念館に3900万円、自由民権記念館に7500万円を投入し、施設のリニューアルを進める。龍馬の生まれたまち記念館では展示設備整備、自由民権記念館では自由ギャラリーと特別展示室を改修する。
市単河川浸水対策には9900万円、絶海池排水機場の新設に向けた土木工事。初月分団屯所建設には7000万円、老朽化した現施設を移転するための用地費に充てる。
学校整備などでは、防災機能強化整備に5300万円、潮江南小学校校舎に外付け避難階段を設置する。中学校給食センター整備には4000万円、長浜に建設する施設の造成工事費。中学校施設整備には5500万円、学校給食開始に備え、4校で配膳室を整備する。
災害復旧では、農業土木施設災害復旧に3100万円。農道水路の改修を旧高知市域で4カ所、旧鏡村で3カ所、旧土佐山村で2カ所、旧春野町で2カ所行う。
東部総合運動公園整備構想検討事業には500万円、第2野球場やサッカー場の整備要請があることを踏まえ、将来的な区域拡張も含めた検討を進める。
民間に対する補助金関連では、飲料水供給施設整備事業費補助に1178万円、重倉の太郎団地自治会が改修するのを支援する。放課後等デイサービス事業所施設整備事業費補助に2310万円、社会福祉法人昭和会が、新本町の市営住宅跡に建設する障害児用の施設整備を支援する。「ぢばさんセンター」大ホール天井改修に向けた実施設計の補助には86万円、升形商店街のアーケード改修への補助には32万円を計上。
水道事業会計の大津配水池耐震化には、16年度補正で6700万円を計上し、18年度までの継続費に5億5300万円を設定。本年度予算のうち、4000万円は、工事用車両の通過に備え、「とさでん交通」の電車軌道を強化するための費用となる。
提供:建通新聞社