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　徳島県は１日、県内の大規模盛土造成地マップを公表した。地震時に地すべり崩落から被害を受ける危険性のある大規模盛土造成地を抽出し、地図上に示した。県民に大規模盛土造成地の存在に関心を持ってもらい、防災意識を高めてもらうのが狙い。県ホームページで公表している。
　２０１５年度に実施した大規模盛土造成地危険度評価の事前調査などを基に作成した。調査では、市町村から提供を受けた宅地造成地など40カ所で盛土造成地の位置や規模の把握などを行い、３０００平方�b以上の谷埋め型や腹付け型（高さ５�b以上で盛土前の地盤面の水平面に対する角度が20度以上）の大規模盛土造成地を抽出。この結果、大規模盛土造成地が存在する市町が徳島市や吉野川市などで10市町計70カ所確認された。
　公表したマップは大規模盛土造成地のおおむねの位置と規模を示したもので、必ずしも危険ということではないが、今後の詳細な危険度評価（滑動崩落の危険度評価）の実施と将来求められる対策に備えていく際の基礎的な資料となる。
　大規模盛土造成地が存在する市町の内訳は▽徳島市（31カ所）▽鳴門市（６カ所）▽小松島市（２カ所）▽阿南市（３カ所）▽吉野川市（10カ所）▽美馬市（４カ所）▽石井町（２カ所）▽牟岐町（６カ所）▽美波町（３カ所）▽板野町（３カ所）−となっている。

提供：建通新聞社