東京都都市整備局は9月2日、「都営多摩ニュータウン愛宕四丁目団地(仮称)基本設計」「都営王子本町二丁目団地基本設計」「都営下篠崎町団地(第2期)基本設計」「都営竹の塚七丁目団地基本設計」の委託先特定に向けたプロポーザル手続きを開始する。いずれも既存の都営アパートを建て替え、新たな住宅を整備する。西部住宅建設事務所が所管する愛宕四丁目団地は26日、東部住宅建設事務所の3団地は29日まで参加表明書と技術提案書を受け付け、提案内容の審査とヒアリングを経て設計者を選定。10月26日と11月1日に見積もり合わせをして業務を委託する。
多摩ニュータウン愛宕四丁目団地は、築後40年以上が経過して老朽化が進行している多摩ニュータウン東寺方・和田・愛宕の3団地の建て替えの一環として整備する。多摩市西愛宕小学校の跡地(多摩市愛宕4ノ52、敷地面積約2万3000平方b)を活用し、既存の校舎などを取り壊した上で、鉄筋コンクリート造で400戸程度の住棟を新築する。建設地の用途地域は第1種中高層住居専用で、建ぺい率60%、容積率200%。基本設計の納期は90日間。参考業務規模(税込み)は900万円程度。
王子本町二丁目団地は、都営王子・王子母子アパート(北区王子本町2ノ12他、敷地面積約1万平方b)を建て替えて整備する。1956〜60年に建設した1〜8号棟(計216戸)を全て解体し、跡地に鉄筋コンクリート造で150戸程度の住宅を新築する。用途地域は第1種住居(一部近隣商業)で、建ぺい率60%(80%)、容積率200%(400%)。基本設計の納期は75日間。参考業務規模は700万円程度。
下篠崎町団地は、都営下篠崎町アパート(江戸川区下篠崎町2)を建て替えて整備する。現在、第1期事業として1号棟と2号棟のあった敷地に新たな住棟(A棟)の建設を進めている。これに続く第2期として、7号棟と8号棟の2棟(計90戸)を解体し、跡地に鉄筋コンクリート造で60戸程度の住宅を新築する。第2期の敷地面積は約3200平方b。用途地域は第1種住居で、建ぺい率60%、容積率200%。基本設計の納期は75日間。参考業務規模は400万円程度。
竹の塚七丁目団地は、築後50年が経過した都営竹の塚七丁目アパート(足立区竹の塚7ノ13他、敷地面積2万6200平方b)を全て解体撤去して整備する新たな都営住宅。既存の16棟(計572戸)の解体跡地に、鉄筋コンクリート造で680戸程度の住宅を建設する。用途地域は第1種中高層住居専用と第1種住居で、建ぺい率60%、容積率200%(300%)。基本設計の納期は75日間。参考業務規模を1200万円程度に設定している。
いずれの団地も付帯施設として集会所、自転車置き場、駐車場、ごみ保管施設を配置する。
提供/建通新聞社