日本工業経済新聞社(群馬)
2016/09/05
【群馬】清光会が新たな福祉施設建設
社会福祉法人清光会(井上清理事長、高崎市)は、箕郷町矢原にデイサービスや診療所、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設などの入った総合福祉施設を建設する。概算で事業費は12〜13億円を見込む。11月ごろに現場説明会を実施、同月末にAランクの5業者を選定し指名通知を行う予定だ。業者決定後、高崎市から開発許可が出次第着工。2018年4月の開所を目指す。設計は糸井建築設計事務所(太田市)が担当した。
現場は箕郷中学校の近く、既設の特別養護老人ホーム「泉の園」の北側で、現在職員用の駐車場として利用している場所。敷地面積5293uにS造4階建て(一部5階建て)で、延べ床面積5359uの施設を建設する。1階にはデイサービスとリハビリ科・小児科の診療所、機能訓練室、調理室、事務室などを設置。デイサービスで利用する入浴室には寝たままや座ったままで入浴できるタイプのものとリフト式の機械式入浴設備を整備する計画だ。調理室には約400食を提供できる一般的な調理設備を設ける。
2階にはユニット型の特別養護老人ホームとショートステイを配置。4ユニットに分け39床を確保する。1床あたりの延べ床面積は約12〜13uを見込む。トイレは各ユニット共用。入浴室には普通入浴用のひのき風呂と機械式入浴設備を整備する予定だ。
3〜4階には介護老人保険施設を設置。各階に4人部屋8室と個室8室の計40床を設定する。各部屋に、手すりがある洗浄機付きの便器を置く。各階にはリフト式の機械式入浴設備と普通入浴設備を設置する。
5階には会議室を整備。このほかエレベーターは、定員15人重量1000kgのストレッチャーが入るタイプのものを2基設置する。外壁は石で、床にはフローリングとロンリウムを採用。内装は無機質にならないよう木や木目調にし、清潔感と温かみのある施設となる予定だ。
同会は箕郷町を中心に7施設と市から委託された4施設を運営し、158人の職員を抱える。7施設は特別養護老人ホーム「泉の園」(定員140床)や箕郷町デイサービスセンター(同45人)、箕郷町第二デイサービスセンター(同10人)、ケアハウスいずみ(同38人)、箕郷児童センターいずみ、箕郷児童クラブいずみなどとなっている。既設の施設は、熊谷組(東京都新宿区)や石川建設(太田市)が施工を手掛けた。施設担当者は「箕郷町の福祉全てを担うつもりでやりたい」と話しており、今後も地域の安心安全な暮らしを支える社会福祉法人として、役割を果たしていく考えだ。