羽島市は、市本庁舎の耐震診断を早ければ9月中に委託する。9月補正予算案に事業費を計上する。また、9月定例会に庁舎の今後の在り方を検討する委員会を設置するための条例改正案も提出する。
2017年1月ごろに大学教授や1級建築士らで構成する検討委員会を立ち上げる。耐震診断結果を基に建て替えや耐震補強、改修など整備方針を検討し、16年度中に決めたい考えだ。
本庁舎の施設規模は、鉄筋コンクリート造5階建て延べ約4626平方b。所在地が竹鼻町55。95年に実施した耐震診断で倒壊、崩壊の危険性があるとの結果が出ていた。
同庁舎は、羽島市出身の建築家である坂倉準三氏(坂倉準三建築研究所)が設計を担当。市町村合併による羽島市誕生5周年を記念して1959年に建設された。今までにも建て替えや改修などが議論されてきたが、60年の日本建築学会賞を受賞するなど歴史的に価値のある建物であることから、見送られてきた。
主な特徴は、メインのアプローチはスロープを上がった2階となっており、独立した消防用の望楼にはスロープが設けられ各階へと外部からアプローチすることが可能となっていることなど。
提供/建通新聞社