日刊建設工業新聞
2016/09/05
【鳥取】県9月補正は281億円規模 国の補正活用し大型に
平井伸治知事は2日の定例会見で、2016年度9月補正について「281億円まで積み上がってきている」と査定状況を説明した。国の経済対策を活用した事業に219億円、通常補正分は62億円。14日開会予定の9月県議会までに確定させる。
主な事業に平井知事は、河川の洪水被害に備え、市町村の避難誘導支援に2億円を挙げた。岩手県岩泉町の小本川で起きた浸水被害も踏まえ、県内の小田川など14河川の浸水想定区域、越水した際の氾濫想定区域を16年度内に前倒して設定。市町村のハザードマップ作成を支援する。
また、鳥取砂丘コナン空港の「空の駅化」に9億円を計上する。国内線ターミナルビルと隣接の国際会館をつなげて増築。平井知事は「飲食や物販のスペースを確保して、空港の魅力アップにつなげたい」と語った。
公共事業費159億円
2日、県は総額281億2700万円の9月補正概要を県議会に説明した。近年では12年度2月補正の339億円に次ぐ大型補正。うち公共事業費は159億2400万円を見込んだ。7日に予算案を公表する。
主だった事業は「国立公園満喫プロジェクト」に2億6100万円を計上し、大山博労座駐車場などを改修する。布勢総合運動公園では補助競技場の全天候舗装張り替えに2億4000万円、観客スタンドの改修に2億4300万円。公営住宅は永江団地、ひばりが丘団地などの改修に6億8600万円を前倒しする。
境港高度衛生管理型市場は1号上屋の解体・新設、陸送上屋新築、5号上屋改築に21億1200万円。栽培漁業センターでは生産棟(鉄骨スレート葺き平屋建て528平方b)の整備などに4億2400万円。農業農村整備は畑総の中山3期と名和3期に2億円、農業利水施設の久米ヶ原地区に6000万円を盛り込んだ。