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　近江町市場商店街振興組合（金沢市上近江町５０番、吉村一理事長）は、上近江町地内で計画する複合商業施設の実施設計ついて、事業計画を担当したアール・アイ・エーに随意契約で委託した。　近江町市場の一角に位置する近江町市場駐車場・名店街の老朽化が著しいため建て替えるもの。組合では商業、業務、便益施設と駐車場を併設した複合商業施設に建て替え、来場者の利便性を高めるとともに、約３００年の歴史を有する市場のさらなる活性化および賑わいを創出したい考え。国および県、同市からの補助金を活用する。
　計画によると、施設建築物は５階建て程度を見込み、１階には地権者の店舗やテナントが入居。２階以上には２５０台前後の立体駐車場を設置し、荷捌きスペースも設ける。このほか、観光客向けのフードコートの設置なども検討する。
　外観は、金沢らしい景観に配慮して格子状ルーバーの採用を検討している。色調などはまだ決まっていなが、歴史と伝統ある近江町市場にこだわった賑わいと落ち着きのある雰囲気としたい考え。
　建設場所は現施設の解体跡地などで、敷地面積は約２４３０平方メートル。総事業費は約１５億円で、このうち施設建設費は約１０億円を見込んでいる。
　整備スケジュールによると、今年度中に実施設計を完了させ、１７年度は地権者らと施設内容などで調整を図り、仮設の建設にも着手。順調にいけば、１８年度から施設建設工事に着手し、開場３００周年の１年前の１９年度末の完成を目指す。
　なお、アール・アイ・エーは、旧市場を再開発した「近江町いちば館」の実施設計も手掛けた。