大阪府と大阪市は、府立公衆衛生研究所(公衛研)と市立環境科学研究所(環科研)の統合施設について、旧健康科学センタービルを活用して整備する方針を8月31日に固めた。大規模な改修工事の他、新棟の増築工事が見込まれる。府と市はそれぞれ、関連議案を9月定例議会に上程する方針だ。
同ビルの既設規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上13階建て延べ1万9711平方b。改修して約1万2000平方bを確保する他、隣接する府有地に延べ床面積8000平方b程度の新棟を増築する。概算費用は約100億円。整備完了まで5年程度を見込む。
府は同ビルを改修して公衛研の機能を移転する計画で設計を進めていた。しかし、環科研との統合施設を一元化することにしたため、同改修計画を凍結し、施設の在り方を検討してきた。
以前の改修計画を活用するかは未定だが、増築計画も加わるため、設計などを改めて実施する見込みだ。
提供:建通新聞社