西日本高速道路(NEXCO西日本)四国支社は8月25日、徳島自動車道の暫定2車線区間に試験的に付加車線を設置する箇所について、脇町インターチェンジ(IC)〜土成IC間で、阿波パーキングエリア(PA)付近を中心とする区間約7・5`に決めたことを明らかにした。対象区間内では、道路拡幅や6橋の橋梁整備を実施する予定で、今後、調査設計、工事を進め、おおむね5年程度での供用を目指す。
同日、国土交通省徳島河川国道事務所で開かれた徳島地区渋滞対策協議会の場で、出席した同支社の池聖企画調整課長が明らかにした。説明によると、付加車線の試行設置箇所については、交通量や速度低下などの状況を調査し同区間を選定。理由として著しい速度低下(検証路線の選定基準だった速度低下率25%以上)の発生割合が多く、阿波PAの分合流部に伴う事故発生リスクが解消でき、さらにトンネルがないなど構造物が極力少ないので事業費が抑えられる−などを挙げた。
具体的な設置箇所は脇町ICから900bほど東よりの32・8`ポスト(KP)から40・3KPまでの区間。前後に1・5`と1・2`の付加車線区間があり、設置後は10・2`の4車線区間が整備される。工事は道路拡幅とゆずり車線(上り線)1・2`の改良、構造物は橋梁6カ所で、トンネルはない。用地は完了しており、今後調査設計に着手するなど、早期整備着手を目指すことにしている。
6橋梁の内訳は、脇町IC側から長峰高架橋117b、長光寺谷川橋107b、たちばな谷第一橋90b、伊沢谷川橋90b、井出口高架橋357b、別埜谷橋27・5b。事業費や着工時期については、今後の調査設計の中で具体化していくため現時点で未定としているが、今後おおむね5年程度を目標に供用を目指すことにしている。
提供:建通新聞社