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建通新聞社(中部)
2016/09/07

【三重】北勢地域の地盤沈下状況を公表 三重県

 三重県環境生活部は、2015年の北勢地域の地盤沈下状況を公表した。観測水準点96地点(前年度95地点)のうち30地点(同74地点)が沈下を示し、全観測点の31%(同78%)を占めた。1a以上沈下した水準点が桑名市内で1地点あり、1a未満の沈下地点は29地点となり、「近年の地盤沈下の沈静化傾向に変化はない」とした。
 沈下した水準点は、木曽岬町で6地点、桑名市で5地点、桑名市(旧長島町)で3地点、桑名市(旧多度町)で3地点、四日市市で11地点、四日市市(旧楠町)は2地点となり、朝日町、川越町の沈下地点はなかった。
 1年間で最も沈下した地点(1a以上)は、桑名市多度町南之郷の3・28aの1地点。
 1961年から15年までの累積沈下量の最大値は桑名市長島町白鶏で157・98a。過去5年間で累積沈下量の大きい地点は、桑名市多度町南之郷の3・28a。
 観測井戸22カ所で調べた地下水位は、19カ所(同13カ所)で水位が上昇した。下降を示した井戸についても、「長期的には地下水位は上昇(回復)傾向を示している」とした。
 今後の対応方針として、「南海トラフ巨大地震などに伴い発生する津波などの自然災害の潜在的危険性が高い地域であり、地盤沈下の状況について、観測・監視を継続的に行う」とした。

提供:建通新聞