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北陸工業新聞社
2016/09/01

【石川】日本通運、2万平方メートルの新拠点/能美工業団地が完売へ/日本ガイシも用地取得

 日本通運(東京都港区東新橋1丁目、渡邉健二代表取締役社長)は、能美市内の能美工業団地に進出し、新拠点を整備する。8月31日、同社金沢支店の中野廣志支店長らが能美市役所に酒井悌次郎市長を訪ね、土地売買契約を締結した。同団地内で石川工場を運営している日本ガイシ(名古屋市)も、近く隣接地を新たに取得する。これで同団地は完売となる。
 日本通運が取得した用地は、同団地北西側の2万5852・12平方メートル(同市能美2丁目1番、2番)。自然災害を見据えた事業継続計画(BCP)の一環として、大手メーカーなどの移転が顕著な南加賀地区の物流をサポートするため、新拠点を整備する。建設規模は、S造2階建て延べ約2万870平方メートル。12月の着工、17年12月の操業開始を目指す。
 同団地への進出要因として同社は、大手企業などが周辺に多数立地しているほか、小松バイパス4車線化が進む国道8号や、17年度末完成予定の北陸自動車道(仮称)能美根上スマートICといったアクセスの良さなどを挙げている。
 一方、日本ガイシは同社石川工場の西側隣接地(同市能美3丁目1番、2番、3番、5番、1万8609・26平方メートル)について、今月中旬に市と売買契約を締結する。今のところ、建屋などの計画はないが、将来的な増設に備えていく方針だ。
 同団地は、市土地開発公社が08年度から造成開始。全4区画を有し、開発面積は約24万7000平方メートル。両社のほか、すでに運営しているPALTAC(大阪市)を含む3社に計19万3223平方メートルの用地を譲渡し、完売する運びとなった。

hokuriku