金沢市は、金沢駅金沢港口(西口)の市有地に誘致する外資系ホテルの事業促進に向けて、ホテル周辺における交通対策や駅からホテルまでの歩行空間の確保に向けた調査、検討などに着手する。9月補正予算案にインターナショナルブランドホテル事業化促進費2000万円を盛り込んだ。
優先交渉権者のオリックスが提案した「ハイアットセントリック」の施設形態や配置などをもとに、ホテル周辺の環境整備に向けて調べるもの。
ホテル周辺における交通対策では、出入口などの交通量や流動性を調査。歩行空間の確保では、金沢駅金沢港口からのホテルへの動線、雨や雪よけ対策などを調べ、要人の利用を見込んで上屋の設置なども検討する。高級ホテルにふさわしい修景整備も行う方針。
このほか、建設用地の土壌調査で見つかった特定有害物質の除去についても、適切な措置方法がないかを検討する。検討作業では、ホテルの工期に影響を及ぼさない方法をオリックス側とも協議するという。
オリックスが提案するハイアットセントリックは、15階建てのホテル棟と17階建てSA(サービスアパートメント)・レジデンス棟で構成し、低層部には商業施設やウェディング、屋上庭園、レストランやフィットネスなどを配する計画。施設は時計台駐車場を背に、金沢駅西口広場側が正面となる模様。20年春の開業を目指している。