トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2016/08/31

【岐阜】国道156号福島第1トンネル新設 県高山土木が設計委託

 岐阜県高山土木事務所は、公共防災安全交付金事業で、国道156号の福島第1トンネルを新設する。これに伴う設計をテイコク(岐阜市)に委託した。既存トンネルの隣接地に新たなトンネルを掘るための詳細をまとめる。履行期間は2017年3月20日。工事時期は未定。
 国道156号は、岐阜市と富山県高岡市を結ぶ全長約213`の路線。起点の岐阜市から長良川沿いを北上し、白川村、南砺市五箇山、砺波市庄川などを経由し、日本海岸の高岡市まで抜けている。
 今回詳細設計を委託したのは同道路の白川村福島地区で、御母衣ダム湖沿いに通っている道路のうちの福島第1トンネル。
 既存のトンネルの延長は173bで幅員は5・3b。幅員が狭い上に、途中から急なカーブとなっているため、大型の車両は警笛などで安全を確認しながら交互通行している状態だ。そこで新たなトンネルを近接地に建設し、これらの問題を解消する。
 新たなトンネルは3種4級の道路に対応するため、幅員を広げるとともに線形を緩やかにすることなどを想定している。線形や延長、工法などの詳細については設計の中で固める。
 工事については、早期に着手したいとしているが、難易度の高い工事になるため、設計段階で慎重に進めていくことや、今後用地取得なども必要なため、現段階では発注時期は未定としている。
 同地区には福島第1〜3まで3本のトンネルがある。どのトンネルも幅員が狭く、その中でも特に狭かった第3トンネルについては、先行して新たなトンネルを建設し、10年に完成している。また、残る第2トンネルは直線であることから、危険性は低いものの、幅員が狭いため、今後検討する必要があるとしている。

提供/建通新聞社