浜松市は、老朽化や耐震性を理由に2015年3月末に休館した市教育文化会館(はまホール、中区)の後継施設について、基本構想を策定するため9月補正予算案に事業者選定に係る委託費約1100万円の債務負担行為を設定する。期間は11月ごろから2017年6月ごろまでを想定している。
議会の承認が得られれば、プロポーザル方式で事業者を公募し、基本構想の策定に着手する。施設の規模や機能、建設候補地のほか、PFIやデザインビルドなど民間活力を生かした整備・運営手法も視野に検討していく方針でいる。基本構想を17年夏ごろにまとめ、パブリックコメントを実施。18年度に策定する基本計画の資料とする方針でいる。
市は、本年度に庁内検討会と外部有識者を交えた「市創造都市推進会議」で新ホールを「市民の文化創造拠点」として位置付け、現在地以外での建設地や民間施設との複合化、多機能化と合わせ、市中心部に集中している公共ホールの統廃合も含め協議・検討を進めてきた。
はまホールは、鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上3階一部5階建て延べ約7205平方bで座席数は1492席。敷地面積は約6857平方b。1961年の建設から50年以上が経過し、老朽化による廃止を検討していたが、存続を求める声が多く休館状態にある。
提供:建通新聞社
(2016/8/26)
建通新聞社 静岡支社