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北陸工業新聞社
2016/08/30

【石川】金沢移転への報告に関心/東京国立近代美術館工芸館

 「東京国立近代美術館工芸館」(東京)の石川県への移転を巡り、近く政府が発表すると見られる報告内容に関係者の関心が集まっている。政府は今年3月、「数年のうちに石川県へ移転する」との基本方針を決定しているものの、具体的な規模や時期等は不確定な点も多く、県の要望にどこまで沿った内容となるのかが焦点となる。
 県は移転候補地に県立美術館、いしかわ赤レンガミュージアムなどの文化施設や歴史的建造物が集中する兼六園周辺文化の森(金沢市出羽町、広坂)を提案。移転による効果として各施設との相乗効果による入館者数の増加、国立の美術館は日本海側にはなく、更なる美術文化の発信強化、震災等へのリスク分散を挙げる。谷本正憲知事はこれまでに移転時期に触れ、「(2020年の)東京オリンピックの開催時期に間に合わせたい」と述べている。
 なお、国のまち・ひと・しごと創生本部は工芸館の移転に関して「近代工芸分野等における国全体及び当該地域の文化振興や観光振興の観点等に留意し、石川県において現工芸館と同規模程度の施設を整備することを前提に、具体的な施設機能や時期等を文部科学省、国立美術館及び県により数年のうちに移転する方向で検討を進め、8月をめどに一定の結論を得る」などと示していた。

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