日本工業経済新聞社(群馬)
2016/08/29
【群馬】県伊勢崎土木が利根川改修で予備調査実施
県伊勢崎土木事務所は、利根川のL3・8qで築堤を含めた河川改修を計画している。本年度は予備設計の作成をまとめる予定で、現在調査を行っているところ。堤防の大きさや性能といった基本諸元の選定や高水敷の利活用方法なども検討する。来年度に詳細設計を作成し、早ければ2018年度からの着工となる。
県伊勢崎土木事務所では、昨年度に伊勢崎市東上之宮などを流れるL5・5qを対象に、河川改修計画の検討業務を八千代エンジニヤリング(東京都台東区)に委託した。前橋市下阿内町と玉村町上福島の境を流れる端気川と利根川との合流地点を起点に、下流側を調べた。業務では、現況の流下能力の算定や河道の改修計画を検討していた。
本年度の予備設計では、この調査をもとに堤防が必要な区間L3・8qを対象に新設する堤防の法線形や天端高、天端幅、法勾配などの検討を行う。施工性、安全性、経済性についても庁内での協議を進める。
また、高水敷の利活用方法、河川区域内の樹木管理計画、希少種植物の保全対策についても検討する。
今後は、予備設計を基に来年度に実施設計を作成する。早ければ18年度からの着工を目指している。
この事業は、県河川課が策定した利根川中流圏域河川整備計画に基づいて行う。
全体では、最上流部である新坂東橋付近から国道354号五料橋の上流約800mの直轄管理界までのL23・7kmを対象としており、十分な流量の確保を目的に改修を計画している。