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建通新聞社(中部)
2016/09/02

【愛知】文化ゾーン基本構想の基盤整備方針検討へ 豊田市

 豊田市は、文化創造拠点や歴史継承拠点の整備などを盛り込んだ「豊田市文化ゾーン基本構想」の見直しに伴い、基盤整備方針の検討に着手した。オオバ名古屋支店(名古屋市中区)に業務を委託、2017年3月31日を履行期限として事業化に向けた検討を進める。
 同構想について市では、豊田市生涯学習審議会との協議を踏まえ見直しを進めており、6月に「豊田市文化ゾーンにおける文化創造拠点および歴史継承拠点の整備方針」を策定した。整備方針では、文化創造拠点を市民文化会館の改修により整備することや、歴史継承拠点として旧豊田東高等学校跡地に総合的な博物館を建設することなどを盛り込んだ。
 今回の委託では、課題の整理や対応手法、歩行者の動線や駐車場、公共交通など交通ネットワークについて検討していく。同市では、事業化に向け方向性を確認するとともに、整備方針の具体化を図る方針だ。
 文化ゾーンの位置・区域は、市民文化会館や美術館、旧豊田東高等学校跡地を中心とした面積約26f。「緑に包まれた歴史・文化芸術の杜」をコンセプトに、「歴史・文化芸術の身近な体感による郷土愛の醸成」「歴史・文化芸術に関わる活動のダイナミックな展開」「歴史・文化芸術と緑の調和」を目指し、文化芸術に係る中枢機能の集積を図る区域などとして整備していく方針。
 同市では、10年3月に文化ゾーン基本構想を策定した。この中で、文化創造拠点として豊田市文化創造センター、歴史継承拠点としてふるさと歴史館を豊田東高等学校跡地に新たに建設することを軸に検討を進めてきた。しかし、社会経済状況の変化による市の財政状況の悪化に伴い、これらの整備構想を一時凍結していた。

提供:建通新聞社