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　田原市は、弥八島海浜公園（仮称）の用地有効利用を図るため、公園整備に向けた基本計画の策定に着手した。環境設計名古屋営業所（名古屋市中村区）に業務を委託。履行期間は２０１７年３月21日まで。
　弥八島海浜公園（仮称）は、太平洋ロングビーチ付近の高松町地内に整備を計画しており、同市は過年度に約５�fの用地を取得した。このうち、西側約２�fを公園として整備するため、今回の業務で基本計画策定、基準点測量、園路設計（延長１００�b）などをまとめる。
　同基本計画では、太平洋を眺めるビューポイントの位付けを考慮し、駐車場、見晴台、海岸までの園路などを暫定整備するほか、災害時には海岸利用者らの一時避難場所として活用するため、海岸から高台への遊歩道や転落防止柵などを整備する。
　計画する同公園の付近一帯は、サーフィンが盛んで来場者が多い。同市は16年度の新規事業で、サーフタウン構想を打ち出し、市外から訪れるサーファーや移住者にアンケートを実施し、「サーファーの街」を実現するための条件の整理や施策の提案をまとめる調査に着手した。15年度には同公園の整備に向けた暫定計画を策定しており、本格的な公園整備に向け準備を進める。
　暫定計画では、公園内にバーベキュー棟、多目的広場、イベントスペースなどを盛り込んだほか、民間事業者の活用を検討することについても提案している。同公園の計画地には以前ホテルがあったことから、駐車場や東屋（あずまや）などがあり、利用は可能となっている。
　同市では、サーフタウン構想と２０２０年東京オリンピックのサーフィン会場誘致活動と連動しながら計画を詰めていく方針で、17年度にも実施計画に着手したいとしている。

提供：建通新聞社