石川県土木部営繕課は24日、「新兼六駐車場整備事業基本設計委託」にかかる公募型プロポーザルの実施手続きを公示した。参加表明書の提出は9月1日、参加資格の確認結果通知及び技術提案書の提出要請は同6日、技術提案書の提出は同27日まで。
委託内容は、現在の兼六駐車場敷地内での新兼六駐車場の改築に伴う基本設計業務一式。履行期限は17年3月31日。
技術提案書作成のための設計条件として、場所は金沢市小将町地内(敷地面積約7200平方メートル)、施設構造はS造5階建て程度(用途/駐車場)、主要室等は駐車台数が普通乗用車480台程度、大型バス40台程度、トイレ、休憩コーナーなど(適宜)。このほか、周辺施設の兼六園や、金沢城公園の景観を踏まえた、県都金沢にふさわしい外観デザインが求められ、建替期間中・完成後ともに都市交通環境に与える影響が大きいことから、提案課題に(1)歴史・文化が重なる周辺環境と調和する現代的な外観デザイン、(2)周辺交通や駐車場内の安全性に配慮した動線計画を挙げる。
参加資格は▽「主たる営業所を石川県内に置く設計事務所」、または「構成員のうち1者以上主たる営業所を県内に置く者を含み、その他の構成員は営業所を県内に置く者と結成する設計共同企業体(設計JVとする場合、構成員数は2者)」▽参加者(設計JVは代表者)は元請として、01(平成13)年4月1日以後に国内において、S造、RC造、SRC造で、新築、増築または改築する部分の床面積(複合建築物は駐車場部分にかかる床面積)が2000平方メートル以上の自走式駐車場、または駐車台数が200台以上の自走式駐車場の建築設計業務を完了した実績を有する―など。
10月上旬にプレゼンテーションの実施及び設計候補者が選定され、同中旬に設計候補者と契約締結を予定している。
同プロポ審査委員会の委員は水野一郎(金沢工業大学教授)、大場吉美(金沢学院大学名誉教授)、高山純一(金沢大学教授)、西川洋(県県民ふれあい公社副理事長)、山岸勇(県技監)、畝本秀一(県参事)、二塚保之(県土木部都市計画課長)の各氏が務める。