松阪市は、2016〜19年度の4カ年を期間とした「総合計画(案)」の策定を進めており、橋梁の予防保全や水道管路の耐震化などを盛り込んだ計画の中間案を公表した。同案についてのパブリックコメントを9月12日まで受け付けている。
総合計画は、16〜19年度の4カ年の市政運営方針をまとめるものであり、大きく分類すると「基本構想」、「基本計画」、「実施計画」の3つの柱で構成される。
今回の中間案では、向こう10年間の政策・施策を体系化した「基本構想」を、具体的な施策内容で示した「基本計画」(計画期間は4年間)に焦点を置いて主な事業内容をまとめている。
中間案で基本計画が示した主な建設関連事業は次の通り(19年度を目標とした@主な取り組みA目標数値)。
▽企業連携・誘致の推進―@成長が期待できる航空宇宙産業、ヘルスケア産業、最先端技術関連産業との国内外企業間連携や誘致を戦略的に行うA企業立地件数12件(現状3件)
▽防災・危機管理対策の充実―@地震や津波から市民の命を守るため、建物の耐震化など地震対策を強化するA木造住宅耐震診断受診件数2982件(現状1982件) ▽消防団の充実―@大規模な震災時に消防水利を確保するため、耐震性貯水槽を計画的に設置するA耐震性貯水槽の設置数157基(現状141基)
▽浸水対策の充実―@弱小堤防の強化、河床掘削、堤防・護岸の整備について三重県との連携を強化するとともに、排水路や雨水ポンプ場の整備と更新を進めるA河川改修(九手川・中川)の整備延長1380b(現状1098b)
▽道路・公園の整備―@広域幹線道路や市内幹線道路などの計画的な整備の継続、耐震補強対策と長寿命化修繕対策の両面で橋梁の予防保全、松阪市総合運動公園の整備促進A都市計画道路整備率46・8%(現状46・3%)、橋梁耐震補強の整備数46橋(現状37橋)
▽上下水道の整備―@水道管路の耐震化と老朽管の取り換え促進、長期的な整備計画に基づいた公共下水道事業の実施A基幹管路の耐震適合率37%(現状29・3%)、下水道普及率58%(現状52%)
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建通新聞社