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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/08/23

【山梨】用地買収を推進 笛吹市の甲斐国分寺跡地整備

 笛吹市は、史跡甲斐国分寺跡整備を進めており、当初予算には事業費5587万円を計上。本年度は主に用地買収を推進していく構えだ。
 同事業は、史跡指定されているA約4万2000uについて公有化を図り、史跡としての整備を行うもの。現状で指定のおよそ7割程度が市の所有となっており、今年5月には建物移転にかかる補償調査業務を発注するなど、更なる取得を進めている。
 整備にあたっては建物などの復元は行わず、平面表示で基壇・礎石を示す方式をとる。現状の地盤を維持しての整備は難しいため、調査発見された遺跡の埋め戻しても含めて、盛土を中心とする大規模な造成も予想される。
 用地交渉や文化庁との協議が順調ならば、早くて来年度の発掘調査着手も見込まれるところ。実施設計、文化庁の承認が得られれば部分的、段階的に整備を進めていくかたちとなる。
【写真:部分的に基壇の跡が示されている甲斐国分寺跡】