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建通新聞社四国
2016/08/23

【高知】青果物市場の5施設整備へ 県が9次卸売市場整備計画案

高知県は、第9次卸売市場整備計画案をまとめた。国が策定した「第10次卸売市場整備基本方針」「第10次中央卸売市場整備計画」を踏まえ、青果物市場5施設の整備や水産物市場の整備統合の方針を示している。
 青果物市場では、公営の高知市中央卸売市場(高知市弘化台)、幡多公設地方卸売市場(四万十市佐岡)、民営の赤岡青果市場(香南市赤岡町)、高知県中央青果市場(高知市鴨部)、高知県西部卸売市場(須崎市妙見町)の5施設で何らかの整備をする方針が示されている。このうち、幡多公設地方卸売市場ではすでに耐震補強工事が進められている。
 すべて民営の水産物産地市場については、高知県水産物産地市場拠点化計画、高知県漁業協同組合の組織再編整備計画、すくも湾漁業協同組合の市場統合の取り組み状況などを踏まえ、県内7地域で市場整備・統合を推進すると示している。
 整備計画案によれば、東洋町から室戸岬までの7施設を芸東地域、室戸市西部の3施設を室戸地域、奈半利町から芸西村までの7施設を中芸地域、香南市から高知市までの6施設を土佐湾中央地域、土佐市から四万十町までの6施設を高岡地域、黒潮町と土佐清水市の15施設を幡東清水地域、すくも湾漁協管轄の2施設を宿毛湾地域とし、それぞれで将来的な市場整備・統合を進めていきたいとしている。
 この背景には、各施設の老朽化に加え、小規模な施設が多く経営面での課題も挙げられている。すくも湾漁協については、ここ数年で統合が進められたが、それ以外の高知県漁協管轄地域については、高知県漁協に所属していない魚市場もあり、市場整備や統合は今後の協議により流動的であるとみられる。
 この整備計画案は現在、パブリックコメントにより県民からの意見を募っており、これらを踏まえ年度内に計画策定となる見込み。

提供:建通新聞社