YKK(本社・東京都千代田区)は22日、あいの風とやま鉄道黒部駅前で計画の「K―TOWN建設計画」を発表した。単身寮25棟(各4戸)と一般開放型社員寮共用施設「K―HALL」で構成し、駅前の活性化やにぎわい創出を図る。同日、第2期工事の地鎮祭が施工者の松井建設主催で執り行われた。
同計画は、黒部駅周辺のまちづくりの一環として、駅前のランドマークとなる「K―HALL」の建設や、老朽化した社有単身寮の代替施設となる新住居を整備するもの。第2期では、コンビニやカフェ、ホールが入るS造2階建て延べ616平方メートルの「K―HALL」とW造(一部S造)2階建て延べ141平方メートルの新単身寮C街区14棟を建設する。施工は、「K―HALL」が松井建設、単身寮は第一建設、カネタ建設、共和土木、廣川建設工業が請け負う。設計はアプルデザインワークショップ(東京都文京区)。総事業費は20億4000万円。17年7月の完成を予定している。地鎮祭ではYKKや県・黒部市、施工者らが工事中の無事故を願った。
吉田忠裕会長は「駅前で新しい展開が始まり、まちを変えるチャンスになる」と期待を込めるとともに、同沿線にある生地駅周辺での整備にも意欲を示した。石井隆一知事は「YKKの取り組みは地方創生のモデルであり、県としてもアピールしたい」と支援を約束。松井隆弘松井建設社長は「工事は無事故、無災害で取り組みたい」と力を込めた。