国土交通省近畿地方整備局は、企業を対象に行っているコンクリート構造物品質コンテストについて、技能者を新たに表彰対象とすることを決めた。受賞者が現場に配置される場合には、表彰の翌日から2年間、総合評価落札方式の評価項目として加点するインセンティブが与えられる。点数については検討中。
現行は、元請け会社と専門工事業者(コンクリート打設工、鉄筋工、型枠工、支保工、足場工など)で構成されるグループ単位での表彰となっている。これに、「現場に従事する技能者」を評価する仕組みを追加。応募はこれまで通り、元請け会社と専門工事業者によるグループ単位とし、グループに属する専門工事業者が推薦者となり、専門工事業者ごとに1人の優秀技能者が表彰される。
表彰の種類は現行と変わらず、特別優秀賞(0〜2グループ程度、技能者表彰は専門工事業者ごとに1人)、優秀賞(2〜4グループ程度、技能者表彰は専門工事業者ごとに1人)、入賞(適宜、技能者表彰は専門工事業者ごとに1人)の三つ。
同コンテストは、コンクリート構造物の品質に対する意識と技術の向上を目的に、近畿独自で2003年度から実施。本年度の表彰式(第13回)は7月26日に行われた。企業への加点は、特別優秀賞1・5点、優秀賞1点、入賞0・5点の内訳となっている。
提供:建通新聞社