足立区は、急激な民間開発による綾瀬駅・北綾瀬駅周辺の人口増加に対応するため、綾瀬小学校(綾瀬3ノ12ノ15)と東綾瀬中学校(綾瀬3ノ23ノ14)を改築するとともに、周辺の公共施設を更新する。2017〜18年度、現在複数の施設が入居している旧こども家庭支援センターの敷地(東綾瀬1ノ5ノ17)に、2校が利用する仮設校舎を整備。綾瀬小、東綾瀬中の順で改築事業を進める。同センター内の施設はそれぞれ周辺へ移転させる。16年度、12月区議会に付議する補正予算で同センターの解体設計費と、同センター内のあやせ保育園・東綾瀬区民事務所の移転先となる仮設施設の設置費を確保する方針だ。
綾瀬小は新校舎の設計を17〜18年度、建設工事を19〜20年度に行い、21年度の供用開始を目指す。東綾瀬中は19〜20年度に設計、21〜22年度に建築工事を実施。23年度に新校舎の使用を開始するとともに、仮設校舎を解体する。
旧子ども家庭支援センターは16〜17年度に解体設計、17〜18年度に解体工事を行う。跡地の敷地面積は7376平方b。
同センターには現在、▽あやせ保育園▽東綾瀬区民事務所▽さくら学童保育室▽交通広場―を配している。あやせ保育園は普賢寺公園(綾瀬2ノ42ノ3、敷地面積2164平方b)の北側、東綾瀬区民事務所は更地の区有地(東綾瀬2ノ3ノ21、474平方b)にそれぞれ仮設を設置し、17年度中に移転。さくら学童保育室の仮設は、綾瀬小の仮設校舎内に設け、新校舎完成後はそちらへ移る。交通広場は廃止する。
現在の綾瀬小の敷地面積は1万1396平方b。既存校舎の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ6292平方b。東綾瀬中の敷地面積は1万2658平方bで、既存校舎の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ8109平方b。
旧こども家庭支援センターは敷地東側に、鉄筋コンクリート造4階建て延べ2346平方bの本館(あやせ保育園、1967年建設)、鉄筋コンクリート造3階建て延べ1170平方bの別館(東綾瀬区民事務所、65年建設)、鉄骨造2階建て延べ291平方bの別棟(学童保育室、01年建設)、鉄筋コンクリート造平屋134平方bの管理棟―の4棟が立地。西側の2855平方bは交通広場として利用している。
[東綾瀬地区施設用地活用 21年度以降に再公募]
旧こども家庭支援センター跡地の活用についてはこれまでに、民間事業者に貸し付けて民間施設と公共施設をそれぞれ建設する「東綾瀬地区施設用地活用事業」を進め、東京建物(中央区)が優先交渉権を得ていた。
しかし民間の大規模住宅建設計画が浮上したため、区は開発動向の見極めなどを理由に、15年7月に公募事業を凍結した。
23年度に仮設校舎を解体した後の同センター跡地の活用については、綾瀬地区のエリアデザインを見直した上で、21年度以降に改めて事業者を公募する予定だ。
提供/建通新聞社