有明測量開発社(藤本祐二社長)は17日、熊本地震で被害が大きかった市町村に活用してもらおうとキャンピングカー「有明号」を熊本県に寄付した。熊本県庁であった引渡式には、田嶋徹副知事をはじめ藤本社長とともに寄付を申し出た熊本県養鰻漁業協同組合の村上寅美代表理事、雇用促進事業会の島田俊郎社長らが出席。田嶋副知事に3台分の目録を手渡し、有効活用を求めた。
寄付を行った3人は、九州災害救助犬協会のメンバー。協会では災害遭難者の救助や医療福祉活動による緊急人命救助などに取り組んでいる。今回の熊本地震でも発生当初に28頭の救助犬と25人の指導士を被災地に派遣するなど、倒壊家屋の安否確認や土砂災害現場で懸命な捜索活動を行っている。
引渡式では田嶋副知事が「被災者の憩いの場や活動拠点となるような利用を考えている」とお礼を述べた。藤本社長は「仮設住宅を造るより安上がりな上、移動もでき明日から使える。我々が先陣をきって活用を広めることで、導入台数が増え被災者の役に立つことを願っている」と話した。
3台のキャンピングカーは米国製で2017年モデル。生活に必要な設備一式が完備しており、6人が宿泊できる。既に益城町、南阿蘇村、西原村での活用が決まっているという。
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西日本建設新聞社