トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2016/08/22

【大阪】寝屋川北部地下河川 桟粗度設置で減勢効果

大阪府寝屋川水系改修工営所が進める寝屋川北部地下河川の整備事業で、大深度区間(大阪内環状線〜排水機場)手前の急勾配箇所の減勢対策について、桟粗度(さんそど)の設置が有効とする水理模型実験の結果を明らかにした。
 寝屋川北部地下河川の工事未着手区間は、鶴見立坑〜城北立坑間(内径9b、延長1778b、貯水量12万立方b、鶴見調節池)、城北立坑〜排水機場間(内径11・5b、延長2905b、貯水量30万立方b、都島調節池)の延長4684b。このうち、大阪内環状線(国道479号)から最下流部となる排水機場の延長3549b(内径9b延長約643b、内径11・5b延長2905b)が大深度区間となる。 
 急勾配となるのは、既設の鶴見立坑から大深度地下使用法適用区間に入る内環状線までの延長約1200b部分。勾配度37分の1、総落差約34bとなり、管路に対する摩耗や負圧などにより損傷する恐れがある。このため府では、同区間の減勢対策を検討するため、階段方式や桟粗度方式(水平、円形)を用いた水理模型実験を行った。
 減勢については桟粗度方式で効果があることが分かったが、府では今後、▽計画流量が取水できる取水形状▽減勢形式の適正▽地下河川本管との合流構造―などについて検討するため、水理模型実験を継続実施する方針だ。

提供:建通新聞社