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建通新聞社(中部)
2016/08/22

【岐阜】トンネル照明LED化 国道41号の金山、下呂、杉山

 国土交通省高山国道事務所は、金山・下呂・杉山トンネル内の照明の発光ダイオード(LED)化を計画している。これに伴う設計を2017年2月28日までにまとめ、優先度の高いトンネルの照明から順次交換していく考えだ。総合評価による設計の入札は終えており、きょう契約となる。
 LED化を計画しているのは、国道41号にある下呂市の金山トンネル(金山地先84・6`ポスト付近)と下呂トンネル(東上田地先109・8`ポスト付近)、飛騨市の杉山トンネル(神岡町杉山地先215・7`ポスト付近)の3本。
 いずれも照明器具の老朽化が進んでおり、強度が保(たも)てなくなってきている。そこで筐体(きょうたい)ごと新たな照明設備に取り換えるもの。
 既存の照明設備は、金山トンネルが延長217bで51灯。下呂トンネルが延長1232bで314灯。杉山トンネルが延長426bで86灯となっている。詳細は設計の中で固めるが、LEDによる光量により既存基数より少なくなることが想定されている。
 工事については、17年度以降の予算が計上できれば老朽化が進行している杉山トンネルを先行して行う予定だ。それ以外のトンネルについても予算によるが順次進める考えだ。

※ 通信設備も計画
 
 高山国道事務所は、通信ネットワーク構築工事についても今回委託した設計で詳細をまとめる。災害時などに利用される多目的無線電波を新たに設置する中継施設に発信するシステムを設置する。
 現在は、高山国道事務所から中部縦貫道の小鳥トンネル東側口付近にある電気室まで光ケーブルにより通信が展開されている。
 この電気室に電波を発信する装置を構築し、ここから新たに設置する猪臥山頂上付近のデジタル無線中継施設へ発信するもの。
 これについても17年度予算が確保できれば工事を発注したい考えだ。
 このほか別途、事務所に設置されている停電時に電力をバックアップするための発電機を更新する工事も予定している。設計はトンネル照明・通信ネットワーク・発電機とも一括でまとめるが、工事は別々に発注することになる。

提供/建通新聞社