菊池川安全協力会(構成18社、緒方一明会長)は4日、中川組が施工を担当している中川地区河道掘削その他工事現場(山鹿市)で、ICTを活用した施工技術(情報化施工)講習会を初めて開いた。協力会構成会社のほかコンサル業者などから43人が参加し、技術の活用方法など理解を深めた。
国土交通省は今年を、生産性革命元年と位置づけ、i―Constructionを推進。このうち「ICT技術の全面的な活用」についてはi―Conの3本柱の一つに位置づけられており、土工の生産性向上に向けた取り組みとして注目を集めている。講習会で緒方会長は「工事技術の研鑽を図る上で、有意義なものとしてほしい」と話した。
山鹿市の水辺の学習館ゆめほたるで開かれた座学では、菊池川河川事務所の田中満昭技術副所長が、i―Conの取り組み概要等を解説。中川組の現場代理人・監理技術者の城戸昌信氏は、ICT建機を活用した河道掘削工事現場(国交省菊池川河川事務所発注)の概要を説明した。また、日立建機がマシンガイダンス(MG)技術を、コイシがUAV測量等をそれぞれ紹介した。
会場を現場に移して、ドローンやレーザースキャナー、MGによる油圧ショベルについての操作実地研修を行った。参加者からは「勉強になって良かった」「今後も講習会を開いてほしい」など前向きな意見が寄せられた。
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西日本建設新聞社