大阪市は、都市計画道路天王寺大和川線の整備事業で、2017年度に詳細設計に着手する方針だ。まず、区間中にある5駅に駅前広場を整備する方針で、18年度に工事着手。道路部分については22年度ごろの着工が見込まれる。
計画では、高架化されたJR阪和線の地上軌道部跡に同線を整備する。対象区間は、大阪南部の主要ターミナルの天王寺から大和川を結ぶJR阪和線高架沿いの延長5520b。阿倍野、東住吉、住吉の3区にまたがり、標準幅員は29bを想定する。
北側から美章園地域、南田辺・鶴ケ丘地域、長居・我孫子地域の3地域に分け、整備イメージを作成。各地域で道路の断面構成が異なるのが特徴だ。
基本的には区間中にある5駅の全てに駅前広場を整備し、駅間を1〜2本の道路でつなぐ。併せて、道路と道路の間にみどりを配置し、遊歩道や多目的広場を整備する。
駅前広場の面積は、美章園駅2393平方b、南田辺駅5589平方b、鶴ケ丘駅3926平方b、長居駅7877平方b、我孫子町駅6234平方bを想定。
総事業費は942億円。事業期間は17年度までとなっているため、今後、都市計画変更を申請する。JR阪和線の地上軌道部跡では当初、阪神高速大阪泉北線の建設が計画されたが廃止となり、代わりに天王寺大和川線を整備することになった。
市では同事業について、8月25、29、31日に地元住民を対象とした説明会を開く。事業概要や今後のスケジュールなどについて説明する予定だ。
提供:建通新聞社