石川県土木部都市計画課は、主要地方道小松鶴来線街路事業の一環で、今年度から新規に小松市龍助町〜本折町地内における無電柱化整備と、併せて歩道整備を推進していく。
全体計画によると、整備区間となる小松鶴来線(龍助町〜本折町間)の路線延長は320メートル、路線幅員11メートル。無電柱化及び歩道整備により、安全で快適な歩行空間を確保するとともに、良好な景観形成を図ることで小松中心市街地の活性化や、魅力アップが期待されている。総事業費には概算で7億7000万円を投じ、2020(平成32)年度の完成を目指す。
設計業務は年度内に発注する方針。県では早期の発注に向け、諸準備を進めている。
無電柱化に伴う事前調査などの業務は日本海コンサルタント(金沢市)が担当した。
同路線については、旧北国街道の一部区間。古くから人、ものの交流を担う重要な路線であり、沿線には伝統的な工法で建てられた「こまつ町家」が数多く残る。一方、芦城小学校の通学路に指定されているが、歩道が未整備で、歩行者等の安全で快適な通行の支障となっていた。
なお、小松市も旧北国街道だった市道区間(西町〜龍助町間460メートルほか)の無電柱化整備を計画、県市が協調して一体整備を進めていく。