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日本工業経済新聞社(群馬)
2016/08/09

【群馬】前橋市が前橋工科大学の実験棟を近く発注

前橋市は、前橋工科大学実験棟の改築工事を近く公告する。建築、電気設備、機械設備の3分離での発注を計画。建築は今月中、電気設備と機械設備は10月ごろの公告を予定している。建築工事は議会案件となる見通しで、12月議会への上程を予定している。本年度予算には債務負担行為を含めて約7億5000万円を計上。来年11月ごろの完成を目指す。
新しい実験棟は、大学敷地内にあるクラブ棟の北側に位置する未舗装の駐車場へ建設する。規模は、RC造平屋建て(一部2階)、延べ床面積1444u。当初は、平屋建てでの建設を予定していたが、設計を詰めていく過程で一部2階建てに変更となった。設計は、亦野建築設計事務所(前橋市)が担当した。内部には、水理実験施設や材料実験室などの各種実験室を配置する。
工事は建築、電気設備、機械設備の3分離で発注を計画。建築は8月中に公告し、電気設備と機械設備は10月ごろの公告を予定している。このうち、建築のみが議会案件となる見通しで、12月定例議会へ上程を予定している。議決後早期に着工し、来年11月ごろの完成。その後既存施設から新施設へ設備を移動させ、2018年4月からの供用開始を目指している。
既存の実験棟(S造平屋建て、延べ床面積970u)は、新施設の供用開始後に解体する計画だ。
また、前橋工科大学では昨年度、今後10年間の施設整備計画を示した基本構想を策定。その中では2号館(RC造3階建て、延べ床面積1803u)と図書館(RC造4階建て、延べ床面積2076u)の2棟の耐震性が低いことから、2施設を合わせての改築と大規模改修の両案を示している。
前橋工科大学は13年3月から公立大学法人となり、学校敷地は大学の所有となったが、校舎などの施設は前橋市が所有している。そのため、工事は市からの発注となる。