新潟市は、WTO(世界貿易機関)の対象となる坂井輪排水区雨水幹線工事に係る実施設計がこのほど完了し、17年1月ごろの入札公告に向け準備を進めている。地元業者の参加を拡大する方向で入札参加要件を検討していく構え。
15年度のWTO案件「大石排水区大石2号貯留管下水道工事」をベースに調整する方針で、4社構成の特定JVが対象。現在の案では、代表者となる第1構成員は経営事項審査の土木一式工事が1200点以上、過去10年間で仕上がり内径1800ミリ以上の密閉型機械式シールド工事の元請実績とし、技術者の実績要件を担当技術者も可能となるよう緩和する。
第2構成員は土木1100点以上、過去10年以内に市内での管径φ1300ミリ以上の推進工法または密閉型機械式シールド工事の元請実績。もしくは1200点以上の場合、φ800ミリ以上の推進工法の元請実績となる。第3、第4構成員は経審の点数を問わず、過去5年以内に市内で3000万円以上の推進・開削工法の元請実績を予定。また、競争性を確保する観点から、低入札調査基準価格の失格基準にランダム係数0−2%を掛ける変動制を検討する。
概要はφ2600ミリのシールド工法L=2039メートル。場所が西区寺尾東3丁目地内外。実施設計業務はエース(京都市下京区)が担当。