県県土整備部営繕課は5日、県消防学校・防災研修センター整備事業で、寮外の建築工事と電気設備工事、教育棟・防災研修センター、訓練塔・燃焼実験室外、水難救助用訓練施設外の各建築工事の計5件の総合評価型一般競争入札を公告した。水難救助用訓練施設を除く4件はいずれもJV施工で、寮外の建築はWTO対象案件。
JV案件の協定書等の提出期間は8月25日から29日。開札日は寮外の電気設備が10月7日で、それ以外の4件は9月30日。工期は水難救助用訓練施設外が2018年6月29日、それ以外はいずれも同10月31日。予定価格は事後公表。設計は梓設計(東京都品川区東品川2―1―11)が担当。
JV施工案件の構成員は、寮外の建築が2者または3者で、ほかは2者JV。JV結成に必要な資格では、寮外の代表者は過去15年間にRC造、SRC造またはS造で、1棟の延べ面積2700u以上の建築一式工事の元請施工実績があり、3者で構成する共同企業体では代表者を除く2者のうち1者は代表者と同等の実績など。共同企業体の構成員に必要な資格は、建築一式工事で特定建設業の許可を受けてから3年以上の営業実績があり、建築一式工事の総合評定値が984点以上など。電気設備工事の代表者は、過去15年間に同2700u以上の建築に係る電気設備工事の元請施工実績など。共同企業体に必要な資格は、同3年以上の営業実績、電気工事の格付けがA等級、県内に本店または営業所がある者など。
教育棟・防災研修センターの代表者は、過去15年間にRC造、SRC造またはS造で、1棟の延べ面積が2200u以上、訓練棟・燃焼実験室外の代表者は、同700u以上の建築一式工事の元請施工実績など。共同企業体の構成員に必要な資格は、建築一式工事で特定建設業の許可を受けてから3年以上の営業成績があり、建築一式工事の格付けがA等級、県内に本店または営業所など。
水難救助用訓練施設外は、建築一式工事の格付けがA等級で、過去15年間にRC造、SRC造またはS造で、1棟の延べ面積が400u以上の建築一式工事の元請施工実績など。
同センターは、老朽化した消防学校を、高層建築物や倒壊建物からの救助など訓練機能を大幅に強化して移転改築するとともに、防災研修センターを併設する。
建設場所は市原市菊間783―1地先。敷地面積は約6・2ha。事業費は県の当初予算で16〜18年度の3か年継続費118億7300万円を設定。
工事は、今回の発注分のほか、第3四半期に寮外の機械設備、市街地救助訓練塔の建築、教育・防災研修センターと訓練塔・燃焼実験室外、水難救助用訓練施設外の各機械設備と電気設備の計8件の総合評価型一般競争入札の公告を予定している。
5件の工事概要は次の通り。
▽寮外建築=@寮RC造3階建て延べ5535uA車庫S造平屋建て延べ1071u
▽寮外電気設備=受変電設備、発電設備、電灯コンセント設備、動力設備、放送設備、火災報知設備
▽教育・防災研修センター=@教育棟・防災研修センターRC造2階建て延べ4590uA渡り廊下S造平屋建て160u
▽訓練塔・燃焼実験室外=@訓練塔・燃焼実験室SRC造一部S造7階建て延べ1547uA補助訓練塔S造2階建て延べ24u
▽水難救助用訓練施設=@水難救助用訓練施設RC造平屋建て延べ230uA地下街区想定店舗・洞道訓練施設RC造平屋建て延べ839u