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日本工業経済新聞社(山梨)
2016/08/08

【山梨】産廃の再生利用方策検討

 県の産業廃棄物適正処理検討会議の第2回分科会が5日に甲府市の県庁で開かれ、再生利用が困難な建設資源の利用事例や利用方策などについて議論した。
 あいさつで村松稔県環境整備課長は、再生利用困難物の再生利用の促進へ、動機づけ、事業実現性、事業の評価・改善、普及・利用促進というステップについて議論をお願いしたいと述べた。
 会議では、コンクリートや使用済み瓦のリサイクルなどについて名古屋工業大学土木材料研究室の上原匠大学院准教授が解説。
 上原氏はインフラを構築するコンクリートについて、特徴や配合などを説明し、建設副産物として要求される項目として、安全性や安定供給、長期的な需要見通しを挙げた。
 使用済み瓦については、家屋の解体による廃瓦が全国で大量発生し、素材や製品原料で利用されているが一部にとなっており、地盤やコンクリートの分野で利用研究を行っているとした。
 再資源化の考え方としては、品質(均一性)や経済性(運搬・材料費)で課題があり、利用には技術力(需要開拓)が必要で、技術が伴うことで、より良い品質と性能を発揮する資源であると期待を寄せた。
 その後、利用事例などについて意見を交わした。分科会では次回会合でとりまとめを行う。