大阪市は、北区中之島に建設する「大阪新美術館」(仮称)について、基本・実施設計と工事監理の委託先を選定するため、8月5日付で公募型設計競技を公告した。8月29日〜9月2日に参加表明書を受け付ける。
共同事業体での参加も可能。参加要件は、一級建築士事務所で、延べ床面積2000平方b以上の施設の新増築設計実績があることなど。参加表明書の提出先は、都市整備局公共建築部企画設計課。
審査は2段階で実施する。第1次審査で設計提案書の提出を要請する5者程度を選定。2017年1月6〜16日に提案書を受け付け、プレゼンテーション・ヒアリング審査を経て候補者を16年度内に選定する予定。業務の委託期間は17年9月29日。
新美術館は21年度中の開館を目指す。「大阪と世界の近現代美術」をテーマとし、美術館や東洋陶磁美術館にはない新たな魅力を創造する。
新築規模は、延べ床面積約1万5000平方bを想定。内訳は、コレクション展示室2200平方b、企画展示室1200平方b、コミュニケーション機能2100平方b、保存・研究機能2500平方b、管理・共用7000平方bなど。
この他、サービス施設(延べ床面積500〜1000平方b程度)として、カフェやレストラン、ミュージアムショップ、また、駐車場と駐輪場も整備する予定だ。
建設地は、大阪市北区中之島4ノ32ノ14他の敷地面積約1万2874平方b。施設整備費(設計・監理費、工事費、備品購入費)は121億円を概算する。
提供:建通新聞社