豊田市は、名鉄三河線の若林駅付近連続立体交差事業に伴う関連道路の設計に着手した。中日本建設コンサルタント(名古屋市中区)に3380万円で業務を委託、2017年3月17日を履行期限として内容をまとめる。一方、仮線や本線の詳細設計については名鉄の事業主体により17年度中に委託する見込み。同市は現在、名鉄と基本協定の締結に向けた準備を進めており今後、名鉄と調整を図りながら設計を進めるほか、18年度からの用地取得に向け準備を進める。
今回の委託業務では、鉄道高架計画をはじめ街路整備計画、側道整備計画、若園小学校坂路整備計画の予備設計を進める。成果を踏まえ、仮線時道路予備設計や交差道路などの予備修正設計、駅前広場の予備設計、擁壁・補強土の詳細設計、仮設坂路の詳細設計、横断歩道橋の予備設計、樋門予備設計と関連する測量調査を行う。
仮線時道路の予備設計では、都市計画道路西岡吉原線など4路線合計延長340bを対象にするほか、交差道路などの予備設計では都市計画道路若林高架側道1号線など10路線合計延長2950bを対象に実施する。また、駅前広場の予備設計では若林駅前広場面積5700平方bに対して行うほか、擁壁・補強土の詳細設計では逆T式擁壁や重力式擁壁などについてまとめる。
同事業は、名鉄三河線若林駅付近の花園町〜若林東町間、延長約2・3`を対象に鉄道を高架化する計画。15年度末の都市計画決定を受け、16年度は事業認可に向けた準備を進める。鉄道の高架化や仮線など鉄道部分は同市が事業費を負担し、名鉄が設計と施工を担当する。現時点では24年度の高架切り替えを目標として進める方針だ。
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建通新聞社