愛媛県は2016年度、松山市など8市町から道路橋梁などの近接目視点検を受託し、市町に代わって外注する。県は市町との受託契約などの作業を進めており、9月から準備が整った地区から順次外注する方針。一方、県も管理橋梁553橋の点検を16年度に実施する。
道路橋梁やトンネル、道路付属物などは14年7月から5カ年度で近接目視点検が義務付けられているが、市町の技術者不足や不在など対応が難しい市町に対して、県は点検業務を受託し、市町に代わって代行する業務を14年度から開始している。
16年度は松山市、伊予市、東温市、久万高原町、砥部町、内子町、松野町、愛南町の8市町が予定しており、委託橋梁・トンネル数は検討・調整が図られ流動的だが、おおむね松山市が橋梁6橋・トンネル3本、伊予市が12橋、東温市が79橋、久万高原町が57橋・5本、砥部町が38橋、内子町が63橋、松野町45橋、愛南町が10橋、合計で橋梁310橋、トンネル9本となるもよう。
14年7月から橋梁などの管理者は5年に1回、近接目視の点検が義務付けられ健全性の診断結果を個別に4段階で判定し修繕計画を策定することとなっており、市町および県とも18年度までに管理橋梁などの一巡目の点検を終えなくてはならない。県内20市町が管理する道路橋数は16年6月30日現在、9081橋。うち14年度に1059橋、15年度に2057橋の計3116橋が診断され、進捗率は34・3%となっている。
県が管理する橋梁は2658橋。うち14年度に183橋、15年度には921橋を診断し、41・5%の進捗となっている。
提供:建通新聞社